2009年 02月 27日
“魅惑の門” |
ここはフランス。
シャルル・ドゴール空港。北ウィング、到着ロビー。
私は先程からあの人を待っている。
ボルドーからの便が15分遅れると、アナウンスが聞こえる。
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「何があったのかしら?」
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「この便だったわね。」
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「機内トラブルかしら?」
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「本当に降りてくるかしら?」
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「会ったら、何て言おうかしら?」
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「昨夜のメールが気になるわ。」
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「この洋服でよかったかしら?」
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千路に乱れる心を他所に、彼の姿が目に飛び込んで来る。
私の方をジッと見つめ,足早に歩いてくる。
変らない優しい微笑み。
力強い彼の手が私の肩にかかる。
「ああァ、来てくれたんだ。ここに彼がいるんだ。」
彼の温もりに、人目もはばからず、身をゆだねた。
そう、今日は2月14日。彼から贈られたチョコレートの名は“魅惑の門”。
口にするには、忍びないブルーのチョコレート。
永遠にこの形を残しておこう。愛が続く限り・・・・・・・。
FIN
こんなブルーのフランスのチョコレートをお裾分けしていただきました。名前は”魅惑の門”。
口に含むと、コーヒー、ナッツ、・・・・・色々な味が時間差で広がり、最後には刺激的なハッカの味が残ります。
あなたなら、こんなフランスチョコから、どんな物語を妄想しますか?教えてください。
by table-harmony
| 2009-02-27 16:55
| 日々のつれづれ