2011年 09月 02日
オードリーに会える村 ⑦ |
ローザンヌから 20分も自動車道路を行くと、
モルジュの町のトルシュナ村に着きます。
レマン湖とジュラル山脈にはさまれ、遠くにモンブランを望む、
人口1700人の小さな村です。
オードリーは、64年の生涯の大半をこの村で過ごしています。
上の教会は、2度目の結婚式をあげ、お葬式が行われた村の教会です。
意外なほど簡素ですが、とても手入れが行き届いています。
入ろうとしましたが、カギがかかっていました。
左手の窓が3つ並んだ建物が息子のショーンが通った村の小学校です。
毎日手をつないで、送り迎えをしていたそうです。
(途中で高級私立校に転校しています)
村の中心部にある役場兼郵便局の建物。
そこから歩いて、、、、木立の向こう側がオードリーの家です。
“ラ・ペジーブル”(平穏)と名付けられた館
母親は毎日、郵便局に郵便物を取りに行き、
オードリーは籠を手に、新鮮な卵、野菜や肉を
近所の知り合いの家に買いに来たそうです。
車が一台停まり、ガラス窓が一か所開いていました。
そこにオードリーが、
いいえ、息子のショーンの姿が現われるのではないかと
じーっと見つめている私でした。
彼女の死後、村の住民からも慕われていた夫のロブは
秘かにこの地を去り、館は違う主になっているそうです。
過ってはオードリーの博物館が住民の力で作られましたが、
現在はそれらの展示品が世界中に巡回するため、閉鎖されています。
トルシュナ村は一人の母、妻、女として、誰からも特別扱いをされないで
穏やかな日々が送れる場所だったのでしょう。
無二の親友は隣村に住むユル・ブリンナーの元奥さんで、
直通電話がいる程、毎日電話で話していたそうです。
素適なお隣の邸宅
レマン湖周辺には多くの著名人、有名人の住まいが点在し、
それらを湖から眺める観光船が出ているのには驚きます。
by table-harmony
| 2011-09-02 23:52
| スイス紀行 2011