2012年 09月 11日
ホエー |
カッテージチーズを作る際、白い塊とすんだ液に分かれますが、
この塊ががチーズで、液体が『ホエー(whey)』と呼ばれている物です。
『ホエー』なんて、あまり聞かない言葉ですが、ヨーグルトをしばらく放置しておくと、液体が溜まります。
これも『ホエー』で、日本語では『乳清』と、難しい名前で呼ばれています。
ホエーはチーズを作るときの副産物ですが、高たんぱく、低脂肪で栄養価が高く、
優れた食品であると、近頃は評価が高まっています。
今まで工場などでは、捨てられていましたが、プロテイン・パウダーや、生クリームの代用品としてカロリーを抑える用途にと、注目されています。
ホエーは、飲んでもおいしくはないので、
ついつい捨ててしまいがちです。
作る祭、大量に生まれてくる良いものを
活用しない手はないので、
今日はホエーと牛乳でバナナジュースを
作ってみました。↑
かなりさっぱり味なので、
甘味はハチミツがよく合います。
他に、カレーやシチューに、
お顔のパックにも効果的とか。
●チーズの始まり
ブドウと同じ中央アジアといわれ6500年以上前に誕生したようです。
起源が特定できないのですが、起源のひとつに古いアラビアの民話が残されています。
『昔、砂漠を旅するアラブの商人が、羊の胃袋を干して作った皮の水筒に、山羊のミルクを入れてらくだと旅に出ました。日が暮れ、砂漠の疲れとのどの渇きをいやそうと、水筒をあけると、中からミルクではなく、澄んだ水と柔らかい白い塊が出てきました。おそるおそるその塊を口に入れてみると、甘くて、思いもよらないほどの美味でした』
この話の澄んだ水とはホエー(乳清)をさし、柔らかい白い塊とはガード(凝乳)をさします。
遊牧民族が多くの家畜を持ちその家畜のミルクから食料を得ることは必然とおもわれ、そのミルクを保存食にするために、偶然と多くの研究をしていったのではないかと想像できます。
by table-harmony
| 2012-09-11 22:44
| 暮らしのエッセンス