2014年 10月 25日
暮すような旅⑫ヴェネチアン・グラスのムラーノ島 |
ヴァポレットで20分で行くことが出来るムラーノ島は大小5つの島から成り立ています。
運河とは違い、サン・ミケーレ島を眺めながら潮風を受けて海原を進んでいくのは、
気持ちがいい。
『ガラスの博物館前』で下船してまずは博物館へ直行。
ムラーノ島は広く、停泊場所が何か所もあるので、目的地をはっきりしていないと、
予想外に歩いてしまうことになりかねません。
ガラス博物館
古代ガラスから現代のガラス芸術まで展示してあります。
巨匠たちが生み出した展示作品はさすがに美しい。
13世紀にはガラスの製造方法を国外に漏れないように、職人たちがムラノ島に閉じ込められて
ヴァネチアングラスのムラノ島が生まれました。
ハプスブルグ家が隆盛を極めた時代には、スイスのクールを通ってザクセン地方まで輸送をしていました。
当時のガラスは梱包も、道も悪く、とても壊れやすかったので、これに代わるものとして、刺繍レースが
生まれました。
ヨーロッパの上流社会ではヴェネチアンガラスとヴェネチアンレースは不可欠のものとなり
ヴェネチアは莫大な富を築きました。
やがて15世紀ごろになるとレースの技術がヨーロッパで開発されるようになり、ヴェネチアンレースは次第に衰退していきました。
展示方法としては余り文字の説明はなく、作品が並べられているのをうっとりと眺めているだけで、
それだけで満足です。
写真で見ると、いっそう芸術作品に魅了されてしまいます。
サンティ・マリア・エ・ドナート教会
立ち並ぶ工房を後にします。
見つけました!
アクセサリーのデザイナー
ガーデン・ピッツァリア
by table-harmony
| 2014-10-25 21:59
| 2014イタリア・オーストリアの旅