2008年 09月 10日
井崎正治氏の版画 |
作品を買う際、作家さんを知りたいとは思いません。
私が選んだ作品が私の元に来れば、それはもう私自身のもので、私の命が宿るからです。
本で読んだ作品を映画で見たくないのと同じかもしれません。
作家さんの意図や、人生などまったくと言っていいぐらい興味がおきません。
ところが、偶然にも作家さんと出くわしてしまったのです。
ほっとするような木の空間の中、、私の心が解けていくように、いつの間にか話ていました。たわいもない話をしているうちに、作品と人柄が一致してきました。
「この作品とこの作家さんなら一生、ともに過ごせる」と思いました。
それが上の版画「輪」です。
数日後のことです。主人が帰宅して食卓に着くなり唐突に「木彫の人形がいいね。」とポツリと言いました。
「エエッ!」何のことかすぐ解かりました。「何日も私と同じことを思っていたのね・・・・。」
あの時言い出せなかったことが今、二人の気持ちを一層深めたと確信しました。
by table-harmony
| 2008-09-10 00:31
| 暮らしのエッセンス